スタートから18日が経過。天候は晴れ、気温マイナス15度でしたが、向かい風が強く、非常に歩き辛い状況だったようです。チェックポイントだったCape Hooper(ケープフーパー)を通過し、この日は15.4km進んだところで終了。普段よりも進行距離は短いですが、歩けなかったと言う訳ではなく、他のことに時間を費やしたためとのことです。昨日同様、音声通信の状態が非常に悪く、何度も切れてしまう状況でした。通話時間を無駄にしないよう、最低限のやり取りで終了しました。
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今日は14時過ぎに2回目の補給地のケープフーパーに到着し、無事補給物資を受け取りました。そこでは装備の点検なども行いましたが、現状は問題無し。後はゴールのクライドリバーへ向け突き進むだけです。(報告:諏訪順也)
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キキクタルジュアクで残りの補給物資を受け取ったメンバー達は、当初全てをゴールまで持って行く予定でした。しかしながら以降は海氷上を進むこと、また各メンバーの負担、リスクを減らすことを優先し、先ずは約半分を持ち出すことにしたとのことです。残りの半分は現地の方々が協力してくださり、ここケープフーパーにあるキャビンまで、スノーモービルで運んでおいてくれました。日本のみならず、本当に多くの皆さんに支えられてこの冒険が成り立っていることを、心から実感しています。
冒険中は衛星電話のみと言う通信環境から、毎日1枚のみ、低画質の画像が送られて来ています。しかし現地ではもちろん記録班、そして同行カメラマンの柏倉陽介が、画像と映像を残してくれています。特に柏倉はここ2週間で、2万枚以上撮影をしているとのこと。寒さはもちろん、電源の確保も充分ではない厳しい環境で、彼がどれだけ北極に魅せられているのかが伝わって来ます。
残りの物資を手にし、装備類の点検も済ませ、これでゴールまでの準備が全て整いました。しばらく天候の崩れはないようですが、現状最大の敵は「風」かもしれません。焦る気持ちが生まれるかもしれませんが、充分注意して進んで欲しいと思います。
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SH (木曜日, 25 4月 2019 14:04)
目下向かい風が最大の難敵なわけですね。時間を費やした「他のこと」は解決したでしょうか?ずっとペースアップで進んでいたと思うので、ここらでペースダウンするのも大事なことだと思います。物資を途中で補給することにした判断も正しいと思いますし、ますます様々なことを柔軟に判断しながらゴールを目指してほしいです。