「ちょっとうっかり、で人が死ぬところなんです」
北極経験豊富な荻田から発せられたシンプルな言葉には、これ以上ないほどの重みがありました。
今月25日の出発を前にし、今回のミーティングにはオンラインも含め、ご希望されるメンバーのご家族の皆さまにもご参加いただきました。荻田自身も初めての北極行の際、大場さんが家族向けの説明会を開いてくださったとのこと。それに倣い、メンバー以上に心配されているであろうご家族の方々を、ミーティングにお招きすることにしました。
荻田からは今回の冒険を行うまでの経緯、ルート、日程の説明のほか、最も重要な安全面に関しても説明がなされました。
そこで冒頭の言葉に戻ります。
荻田が語った極地冒険での心構えは大きく2つ。
1)どんなに面倒なことでも手を抜かない
2)やってはいけないことは絶対にやらない
どちらもとても単純なことですが、ここに大きなリスクが潜んでいると荻田は言います。煩わしいからと少し手順を省いたり、チョットくらい大丈夫だろうと油断した瞬間に、それらが「事故」と言う最悪の形で現れる。逆にこの2点を確実に守れば、ゼロになることはないとしても、事故が起こる確率を限りなく小さくすることが出来る。これが20年間の冒険で荻田が導いた結論です。単純なことだからこそ継続出来るか、メンバー達に問われる課題でもあります。
説明会の後は、通常のミーティングへ。ご家族の見守る中でのミーティングはいつもと雰囲気が違い、さながら「授業参観」のよう。ただ内容は既に最終段階に入っており、25日出発までの具体的な日程を詰めることに終始しました。
食糧、装備等々、まだまだ準備するものは山積みです。その上8日から17日までは「山本寛斎さんとの北極行」で、荻田が不在となります。そんな時だからこそチーム一丸となって、最終局面を乗り越えましょう!
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