南極点到達から帰国した翌日、一本の電話がありました。
「『北極男』が読みたいので、書籍をいただけませんか?」
デザイナー・山本寛斎さんの事務所からの連絡でした。荻田の手持ちの本にサインを入れ、早速お送りしました。
10日程経ったある日、また電話がありました。
「荻田さんと是非お会いしたい。お話が聞きたい」
今度はなんと、寛斎さんご自身からでした。電話からも伝わって来る寛斎さんのエネルギーに応えるべく、2月8日「寛斎さん74才の誕生日」に初めて二人は顔を合わせました。もともと冒険に造詣の深い寛斎さんは、正に「憧れの人」に会った少年のように、荻田に次々と質問をぶつけて来ました。「徒歩行中は何を考えているのですか?」などと言う定番の質問は、寛斎さんの口からは一切出ません。いつもと違う状況に若干戸惑いつつも、荻田も非常に楽しそうに答えていきました。
「北極に行きたい。荻田さんも一緒に」
これが寛斎さんの次なる目標になりました。自身の今後のアウトプットのため実際に現地に趣き、目で、耳で、肌で北極を感じたい。エネルギーの向先が決まりました。
そんな縁から、6月には荻田が寛斎さんのショーに出演することとなりました。
「来年、荻田さんと北極に行きます!」
寛斎さんから初めて、公に宣言されました。
37分あたりから
それから幾度とミーティングを重ね、具体的な準備段階に入って来ています。予定では『北極圏を目指す冒険ウォーク2019』よりもひと月ほど前に日本を出発し、約10日ほどの旅になるかと思います。『北極圏を目指す冒険ウォーク2019』のエリアとは異なる土地に向かいますが、もちろんそこも「北極」です。
そして今月20日に行われる参加者ミーティングに、急遽寛斎さんも「スペシャルサポーター」として同席されることになりました!
「目的地は違えど、『来春に北極に行く』と言う同じ志を持った若者たちとエネルギーを共有したい」そんな思いから参加を申し出ていただきました。この模様は、また改めてご報告したいと思います。
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